【大変動】30代と40代でこんなに違う!!転職市場の昔と今

転職市場は終身雇用崩壊や労働人口の減少を背景に、大きく変容しています、では以前と比べて転職を取り巻く実態は何が変わったのでしょうか?まずは雇用慣行や求められるスキルの違いを整理しましょう。

【転職戦線を勝ち抜く】スキル特化ではなく統治&協調力が攻略の鍵

ひと昔前は、長く勤めれば勤めるほど格差が広がる終身雇用型だったが・・・?

【昔】企業主体:バブル~1990年代入社系
【終身雇用前提】とくに大手企業においては新卒一括採用で終身雇用、というのが長い間国内の雇用慣行でした。ただし役員クラスのポジションが渋滞し、なかなか一定以上の出世が難しいという弊害もあった。
20代 白地の能力を一括採用
  • 人間性とスキルゼロの採用
  • 経営幹部候補で育成前提
  • のびしろが大切
企業側が経営幹部候補の新卒大量採用で、求職者はあとから実地で覚えながらキャリア形成をじっくり計画。スキルアップより社内の花形部署への移動を夢見るケースもありました。
30代 配置転換が多く積み上げが困難
  • 配置転換が多い
  • 特定スキルの積み上げが難しい
  • 部署によって待遇格差あり
ときには職務を超えた配置転換命令もあります。その為強い希望がなければ特定職務の専門家になりにくく、気が付けば小さなチームのマネジメント業務が増えている。マネジメント業務が報われるかは部署の社内でのヒエラルキー次第。ただ長期間においてちみつな人間関係の構築力を鍛える場としては意義があります。
40代 中間管理でスキル育たず
  • 定期昇給の終わり
  • 残業代0
職務専門性という観点ではこの時点である程度の実績がないと転職は厳しい。中間管理職として板挟みも残業代にも恵まれない。
50代 格差世代 幹部候補orたそがれ窓際
役職のポストは限られているので、一部はリストラか窓際などの格差が広がる待遇に。ここからの起業はリスク大。

現代では20台から『キャリア形成』を意識した個人戦略が不可欠な時代に!!

【今】個人スキル主体:2000年以降~
【キャリア形成の意識高いっす!!】規模だけでなく、自分がどういった職務スキルを習得していくかをベースに企業を選ぶ文化が徐々に定着。『科学勤務していればぼじしょんが自動的に上がる』常識が崩壊し、自分の市場価値を常に意識します。
20代 キャリア形成はすでにスタート
  • 転職前提にキャリアパスを想定
  • 何のための仕事かを意識
  • 働く動機付けにスキル向上
細かな配属先は入社後の決定であっても、おおまかな職務別の採用もジョジョに定着しつつあります。若年時でも案件によっては裁量権があり、挑戦する機会を与えてくれます。『その企業でどういうスキルを習得できるか』が重視される時代に。
30代 スキル持ち運びの転職が大前提に
  • 継続学習能力×マネジメント
  • プロジェクト単位の関係性
  • スキルを束ねる統治力重要
単発で座組みが変わるチーム業務が増えるので、短期間でもクロージングさせる効率的なマネジメント力が重視される。また積み上げた専門スキルをベースとして転職はもちろん、その後の継続学習能力も重要になります。
40代 管理職の転職も定着
  • 自分の持ち味の明確化
  • 自主的な選択
  • 円滑なコミュニケーション能力
管理職もマネジメント実務が重要視され、マネージャー候補の人材雇用も活発に。とくに円滑なコミュニケーション力を重視。
50代 働き方の多様化
  • ポジティブな職務変更
  • 委託業務
  • コンサルタント
  • 副業・複業
かつては『格差』だった役職や雇用形態は、働き方の多様化により解釈が多岐になります。前向きな退職、転職が定着しました。

特定のスキルだけでなく領域を横断する力も重視

ざっくり2000年代を節目として、雇用慣行や就労環境がどういう風に変わったかを示しました。ただ【昔】と【今】という言葉で区切っているが、必ずしも後者が何か改善された結果というわけではありません。有利不利ではなく単純に働き方の変容をまとめた一例としてとらえてもらいたい。

大企業においても事業再編やリストラが頻繁に行われ『給料が自動的に上がっていく』という風潮は薄れています。そして同じ企業内でどういったキャリアパスを描くのかだけでなく、自分の市場価値を見据えながら、ここにスキルアップを意識する働き方が根付きつつあります。ただしそれは職務専門性だけを追求するという働き方とは少し異なります。

もちろん特定領域についてのスキルの洗練化は大切ですが、これから重宝されるのはスキルを横断して統治する能力です。さまざまな技術を持ったプレイヤーとコミュニケーションを取り、監督することで一緒に創造性を高めていく役割を果たせる人がますます注目されています。

また転職活動がスタンダードになった昨今ではこれまでの積み上げたスキルを応用するだけでなく、新たに習得する継続学習能力も問われます。プログラミング言語も時代によって流行が変遷してきます。そこで柔軟に新しい技術に向き合えるかどうかも重要になります。

転職活動を始める前にまずは今、市場で求められているスキルについても把握しておきたいですね。